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そこで少女は目を覚ました。見渡すと、そこはアレクサンドリア城の自分の部屋。
彼女の膝には一冊の本があった。いつの間にか彼女は眠っていたようだ。
――…「また、あの夢…?」
少女は本を椅子の上に置き、少し開いていた窓を大きく開けた。
外の景色はいつもと変わらなく穏やかなアレクサンドリアの城下町。
少し上を見上げると橙色になった空を数羽の白い小鳥が群れをなして飛んでいる。
今日は、この少女…アレクサンドリア王国17代王女、ガーネット姫の16歳の誕生日である。
――「さて、そろそろ支度をしなくてはいけませんね…。」
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