2.Mission

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―劇場艇プリマビスタ この飛空挺は劇団タンタラスを乗せ、今夜のセレモニーのため アレクサンドリアへと向かっていた。 シャー… 「よっと。」 劇場艇の狭い通路に 金髪でしっぽのある少年がポールをつたって降りてきた。 少年は通路を少し歩くと 貨物室の前で止まり扉を開けた。 ギィィィ… バタンッ 「真っ暗だな…。まだ誰もいないのか?」 チッチッ…シュボッ 少年はマッチに火をつけ、テーブルの上にあったロウソクに火を灯した。 部屋は真ん中のテーブルを中心に、静かに明るくなった。 「誰だ!!」 突然隣の部屋から怒鳴り声が聞こえてきた。 「オレだよ、ジタンだよ」 少年が答えるとその声に応じて扉が開いた。 同時に扉から三人が出てきた。タンタラスのメンバーのブランク、マーカス、シナである。 四人は左腕を胸に寄せ、右の拳を左の肘に当てた。これはタンタラスの間で交わされるポーズだ。 「ようジタン、遅かったじゃねぇか」 そう言ったのはジタンより少し背の高い赤髪の少年、ブランクである。 「すまん。ボスはもう来てるのか?」 「いんや、まだずらよ」 小太りで「~ずら」が口癖のシナ。 ガオオォォオ…』 「ん、何か聞こえるっスよ?」薄いオレンジ色のバンダナを目まで深くかぶっているマーカス。 「「「???」」」 バァンッ! 三人が入って来たのとは反対側の扉が勢い良く開いた。 「ガオオオオオ!!」 青い竜の仮面を被った男が四人に襲い掛かってきた。 .
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