夏祭り

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廉の言うことは……もっともだし確かにそうだ。 でも、もう誰も今の俺を止めることは出来ない。 杏の浴衣姿なんて……そんなあられもない姿を、世の飢えた男達の前に曝<サラ>してたまるかっての! しかし………。 「はぁい!SPの皆さ~ん」 「あん?」 間抜けな廉の声が背中から聞こえてきたかと思ったら 「!!!!!?」 俺の目の前に、いきなり数人のガタイのイイ奴らが現れた。 「じゃあ……そのワガママ竜くんを撤収しちゃって下さいな?」 『ハッ!』 廉に大変従順な野郎どもらしく、俺の身体は……あっという間にそのむさ苦しい男達によって取り押さえられてしまった。 「は、離せっ!離しやがれっ!」 騒いでも、もがいてもビクともしない。 ………さすがSP……。 などと感心してる場合じゃねぇ! 「おい廉!これは一体どういうことだ?」 「え!?だって暴走する竜を僕1人の力ではどうにもすることできないじゃん?だから今回予算計上して雇ったの、僕」 ¨凄いでしょ?¨と言わんばかりに自慢げに胸を反らしてみせる廉に俺は………。 「…………アホめ」 脱力感いっぱいの言葉しか出てこなかった。
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