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で、でも!ここで引いたら女が廃<スタ>る!
半ばヤケクソ状態で続行を決意する。
「杏、熱でもあるんじゃね?でなきゃ酒でも飲んだのか?」
少しだけ焦った様子の竜が私の顔を心配そうに覗き見てくる。
「な……そんなことないよ。それより映画行こ?私、観たい映画あるんだ」
たぶん耳まで真っ赤であろう顔を見られたくなくて……私は強引に竜の腕を引き、先を急ごうとした。
たとえ罰ゲームであっても、こうやって竜と普通のデートが楽しめる……それだけで私の心が躍っていたのも事実。
少し大胆に行動するのも……実は私の照れ隠しなのかもしれない。
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