ふぇありーぷれい

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もう、夕暮れ、丘の上から見える夕日が腹立たしいほどきれいだった。 「一回マンションに行ってみるか」 そう思い丘を降りようとした、その時 「梓さん?」 梓さんがいた、でも少し様子がおかしい、 「とりあえず、追い掛けるか…」 梓さんの向かった先は丘のうえの公園だった。 「はぁはぁ、あれ、梓さんは?」 人違いかなぁ 「・・は・・で・・殺す」 人声がする、しかも、いやな部分だけ聞こえた。 「ワン、ワン」 遠くから犬のこえが聞こえた。一ついい忘れたことがある。 「ワン、ワン」 俺は犬が大嫌いだ。 「うぁあああああああ」 犬が怖くて叫んでしまった 「カサ、カサ」 やばい、誰かが近づいてきた。やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい、 殺される 「あんた、何やってんの!?」 あれ、この声… 「梓さん?」 目の前には今日1日を費やしてまで探してた梓さんがいた 素っ裸で 「きぁああああああ」 注意、これは梓さんの悲鳴ではありません 女の人のからだを見たのは初めてだった。 きれいな肌、透き通るような髪、そして月光に輝く羽 ………羽? 「梓さん…それ…羽…ですよね」 「これね、そうよ、まぁ教えたところで意味ないけど時期に記憶が無くなるんだから」 羽?記憶が無くなる?意味が分かんなからない。 その時なにか変な匂いがした。 「森に生きるすべての生物よ神の使いとして命ずる」 「待ってよ!」 記憶が無くなる、友達の事も?親の事も?そんなのいやだ!それじゃ… 「記憶を塗り替え」 それじゃ今まで生きてきた意味が無くなるじゃないか 「やめろぉぉぉぉ」 「忘れよ!!」 「うぁあああああああ」 友達の事も、親の事も、全部忘れて…… 「ない!!」 忘れてない!今日、隆一にヘッドロックされたことも隆に罵倒されたことも、梓さんに羽があることも
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