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昼前というあまり混雑しない時間帯の為か、わりと静かな車内。
電車の音と小さな話し声に、誰かのウォークマンの音漏れだけが聞こえてくる。
知らず知らずにそれらに耳を傾け、扉付近にもたれかかったまま携帯片手にまた外を眺める。
ねえ、教えてよ。
誰か。
誰でもいいから。
人の命なんて短いって分かりきってるのに、何で俺は生きていないんだろうか。
毎日、自分の中の何かが1つずつ死んでいくようだ。
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