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日差しは柔らかく暖かい
「マリア」
無意識に名を呼んだ。求めたのは母と、俺のかわりに泣いた彼女
「ここはベッド?」
かけられた布団には太陽の香り、いい匂いがする
「目が覚めたか?」
「だ…」
警戒していた俺だったが、余りの美しさに戸惑った
…男だよな?
「傷むか?」
心配そうに形のいい眉を寄せた。
透けるように白い肌、漆黒の髪、瞳は黒いよな?けど紅いような宝石みたいだ。
「誰?」
「私は
「あーっまだ起きちゃ駄目でしょうが」
扉を壊す勢いで開けたのはさっきのマリア?
「なんか声がしたと思ったら緋焔‼」
じろりと睨みつける
「マリアそう怒るな」
緋焔と呼ばれた男はフッと微笑む
「フッじゃないでしょ‼」
しばらく続きそうだな、見ていて面白いからまぁいいか
俺はいつのまにか笑ってた
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