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ここからは黎の短編になります。読みとばし可です。
-俺は生まれてはいけなかった。
自己否定
目の前で母は俺を守って死んだ。突き立てられた刃に光が降り注ぎ、銀色が赤く濡れて輝いていた。
母は罪を犯したのではない答えは単純、エデンに同じ神は2人も必要ない。
エデンの子は廻るのだ転生しか認められない。
母から生まれた私は異物。
「俺が消えればよかった」
母の消えた場所から私は動けなかった。消えることも死ぬことも叶わない。エデンという名の牢獄。
「誰か俺を殺して」
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