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ドンドン!!
「土方だが 誰かいないか!」
誰もいないように音がしなくて少し焦った。
メガネやチャイナでも困るしな。
その時足音がして、それだけで銀時だと分かってしまった。「はいは~い。…って大串くんじゃん。いきなりどうしたんだよ?」
やつが笑顔で聞いてくる。
…くっそ、その顔可愛いすぎだろ 反則だ。
そんな馬鹿な事を考えて黙る俺に銀時は心配になったのか顔を覗かせる。
「土…方?大丈夫?」
初めてちゃんと名前で呼ばれた。
覚えていてくれたのだと凄く嬉しくて。
もうこの思いを伝えようと決めた。
「ちょっと聞いてくれるか?」
「おぉ。どうかしたか?」
胸が苦しくてどうにかなっちまいそうだ。
「…銀時。俺は、お前が好きだ。」
はっきりした声で少しでも俺の気持ちがちゃんと伝わるようにと言った。
「…え?えと、それはどうゆう…」
「いきなり、ごめんな。でも、いつも道でお前に会うようになって会わないと物足りなくて。いつのまにか お前の笑顔を見るのが好きで。
…俺はお前に惚れてんだ、銀時。
俺は男とか関係なくお前が好きだ。」
…銀時の声がしない。やっぱり男なのに気持ち悪いよな。
銀時に、嫌われるな。
なんてそんな事を考えていた俺の耳に泣き声が聞こえてきた。
「っく …うぅ」
「ぎ、銀時?悪いやっぱり気持ち悪いよな。ごめん、忘れてくれ」
俺はお前の泣く顔なんてみたくねェよ。
「ち…げェよ。これは嬉し涙だっつの、気付けよ…ばか。」
…え?
うれし…涙?
「それって…どうゆう意味…」
「ッ…俺もお前が好きなんだよ!!」
マ…マジでか…!?
「俺だって…お前と同じだよ。お前に会わないと物足りなくてさ。
いつもお前が女にモテてるのを見かける時も凄い嫉妬してた…」
「っ…銀時。大好きだ。」
そう言って俺はまだ泣く銀時を抱きしめた。
「…うわっ。恥ずかしいって土方///」
「銀時…可愛い」
「っ…俺は格好良いんだっつの!///」
そんな会話をしながら俺は 銀時を抱きしめていた。
「新八ィ。銀ちゃんマヨラと何玄関で抱き合ってるアルか。」
「良いんだよ 神楽ちゃん。大人ってのはよく分からないんだよ。」
「ふーん。そんなもんアルか。」
そんな会話をされているとはつゆしらず。
土方と銀時は抱き合っていた。
…ちなみに土方が結局戻ったのはすっかり暗くなる頃で、近藤に注意されたのは言うまでもない
→あとがきです。❤
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