第七羽

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話もあまり弾まないが、俊作は一生懸命、高志と話をしていた。 そして、お別れの時に、高志が俊作に言った。 「桃子をよろしくお願いします。」 と同時に、深々と頭を下げたのだった。 俊作は、ずっと緊張しっぱなしだった。 だから高志達と別れた後、ホッと一息ついた。 「わぁ・・・本当久しぶりに緊張した。」 桃子も、俊作の緊張っぷりに、くすくすと笑った。 「笑うなよ。こっちは必死だったんだから。」 桃子は、高志の事は許せないが、俊作にまで迷惑を掛けたくはなかった。 「佳代さんって、桃子か、桃子のお母さんの妹さん?」 「え?」 俊作の思いがけない一言で、桃子は驚いた。 「何で?全然血のつながりはない人よ。」 桃子がそう言うと、 「そうなのか、あまりにも、桃子に似てたからさ。」 俊作はそう言った。 桃子の心臓が、音を立てて鳴り始めたのだった。
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