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桃子は仕事を終えると、俊作に実家へ行ってくると告げた。
真実を知っても、ショックは受けないはずだ。
桃子はもう大人なのだから。
そう思っていた。
インターホンを鳴らすと、佳代がすぐにやって来た。
桃子は段取りや手順を、普段は気にする人間だが、今日は無我夢中だった。
佳代が現れると、すぐに佳代に向かっていった。
「佳代さん、私は一体誰の子供はなんですか!?」
その言葉に、佳代の表情が一瞬にして曇った。
「佳代さん、私はもう大人です。本当の事を教えて下さい!」
桃子の必死さに、負けたのか佳代は言った。
「お父さんが帰ってきたら、話しをしましょう。」
その言葉に、否定や公定の言葉はなかった。
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