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高志が佳代から連絡を受けたのは、桃子が来て、数分後の事だった。
桃子は父を待つ間、気がきではなかった。
子供の頃はわからなかったが、桃子の家は特殊な気がした。
母、智代は愛人の佳代の存在を、認めていた気がしてならない。
それに父の前では、佳代を悪く言った事がなかった。
桃子は高志に会う前から、確信していた。
私は、父と佳代の間に出来た子供だ。
高志が帰宅すると、桃子は高志に詰め寄った。
「桃子には、辛い話しになるが、本当の事を話そう。」
決心したように、話しだした。
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