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だが、智代は子供を産む事が出来なかったのだ。
そこで、代理出産を、佳代にお願いした。
佳代は、最初は迷っていたが、姉の頼みだと、代理出産を承諾したのだった。
だが、代理出産が認められてない日本では、代理出産などはできるはずもなく、自宅出産をして、それを智代が産んだ事にしたのだった。
それが桃子だった。
桃子と名づけたのは、佳代だったのだ。
「その後は、桃子の知っての通りだ。桃子が生まれると、智代は人が変わってしまったんだ。」
「嘘だ・・・」
桃子は、もう大人だ。
だけど、やっぱりショックだった。
目の前にいるのが、本当の産みの母親だなんて、今更そんな事言われても、納得が出来ない。
それに、実の娘じゃないから、智代はあんなに桃子に、厳しくあたったのだろうか。
智代は、桃子を愛してなどいなかったと言うのか・・・
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