序章

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静かな朔の夜。 遠くで小さく鳥の鳴き声がする中、魅月(みつき)は木の上にいた。 「・・・・・・」 ただぼんやりと、何もない空を眺めている。 「―魅月、いる?」 十六夜(いざよい)だ。 「・・・ああ。いるよ」 魅月は木の上から返事をした。
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