第1話

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西暦2020年、現代より科学が発達した日本。 真夜中の市街地をバイクで疾走する一団があった。 デスバイスと名乗る犯罪組織に対抗するために結成された組織【マープス】(Masked Armor Police)の特殊部隊の一つ、『レッドリオン隊』だ。 その先頭を走るのはマープスの科学の粋を集めて作られた、仮面の戦士『リオン』であった。 その姿は、マスクの後部に黄金のたてがみのような装飾が付けられた真紅のプロテクターのような特殊装甲をまとっている容姿。 装着者は、デスバイスのエージェントにも『赤き獅子』と恐れられるエリート隊員ショウ・シシドであった。 隊長である彼は専用の赤いバイク『ライガー』を駆っていた。 今回の任務はマープスの諜報部がつきとめたアジトの一つを壊滅させることにあった。 先頭を走るショウは、後ろから着いてくる部下たちにマスクに内蔵された通信機で通達を出した。 「ショウより各員へ。 まもなく目的地に到着する。 ぬかるなよ!」 「了解!」 マープスの特殊部隊の大半は、特殊装甲をまとった装着者をリーダーとし、3人~5人のメンバーで行動している。 レッドリオン隊は計5人。 部下たちもヘルメットやジャケットアーマーの簡易装着システムで武装していた。 また、現場に立つマープスの隊員は、共通武器である、高性能銃『ブラスター』と短剣『スラッシャー』を武器として携帯していた。
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