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「本部、応援を頼む!」
せっかく突き止めたデスバイスのアジトは罠であった。
だが、このままでは、自分が力尽きて幹部を一網打尽にするチャンスを逃す。
そう考えたショウは、隙を突いて本部に応援を要請した。
通信を受けたのはマープスの通信オペレーター、カホ・ユウキであった。
「長官、レッドリオン隊より応援要請です!」
カホからの報告に、マープスの戦闘指揮をとるゲンイチロウ・マナベ長官が答えた。
「カホ君、巡回中のアイゼンヴォルフ隊を向かわせてくれ!」
「了解。」
カホは直ちにアイゼンヴォルフ隊に連絡、レッドリオン隊の応援を要請した。
アイゼンヴォルフ(鋼の狼)隊を率いるのはグレーの特殊装甲をまとった、コードネーム・ヴォルフと呼ばれる隊員。
装着者はショウとは親友で良きライバルでもあるジュンヤ・オオガミであった。
「ショウ、待ってろよ!」
アイゼンヴォルフ隊は巡回ルートを反れ、デスバイスのアジトに向かった。
一方、交戦中のショウは、スラッシャーで何人かのエージェントや戦闘員を倒していた。
息は絶え絶えであるが、この程度の疲れは日常茶飯事。
まだまだ戦える様子だ。
今まで全く動く事なく、戦いを見守っていただけの白き騎士は、ついに動いた。
騎士は腰に帯びていた剣を抜き、リオンに近づいて来る。
デスバイスのエージェントや戦闘員たちは武器をおろした…白き騎士の勝利を確信していたからだ。
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