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夜の8時…
俺はラジオをつける。
『今晩は~!HAZUKIのDJパーティーの時間だよっ♪早速聴いてください!来月発売予定の私のデビューシングル…『スタート』です!』
葉月の歌声が流れるのを俺はタバコを吹かしながら聴いている。
ふぅ~
白い煙りが口から出て、天井に昇っていく…
俺が仰向けになって、畳に寝転がると、ビコタンが、トコトコと歩いてきて、俺の腹の上に乗っかる。
「う゛っ!?」
ズシリとした重さが俺の腹にかかる。
ビコタンは俺の腹の上で体を丸めると、ゴロゴロと喉を鳴らす。
「お前、体大きくなっても甘えてくるの止めろよな~」
苦笑いでビコタンを見ると、ビコタンは欠伸をして、また体を丸めた。
腹にかかる重さを感じながら、ラジオを聴く。
『それでは!新コーナーでーす♪HAZUKIのドキドキハートビートー!』
エコーがかかり、ドンドンパフパフ~と、太鼓やラッパの音が響いていた。
『このコーナーは、恋愛に悩むみんなの質問に私と弥生ちゃんで本気に考えて解決してもらう…って言う、言わば恋愛応援コーナーです!では早速最初の手紙を読みます!』
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