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｢でね！私言ってやったんですよー！｣
｢はははは…弥生ちゃんらしいね～｣
山田くんが運転しながら、助手席に座る弥生ちゃんとお喋りに盛り上がっていた。
私は後部座席で、フワァ～とあくびをする…
｢ん？｣
ふと、私の横を見ると漫画が置いてあった。
『週刊少年ジャンク』
とある。
私はなんとなく、ペラペラと漫画をめくってみる…
！？
雑誌の一番最後の方に、知ってる名前を見た。
『カコデモンの唄………東山コウ』
東山コウ…
一瞬だけ考えた後…
｢ああ…中井か…｣
中井のペンネームだと言うことに気付く。
｢あいつ本当に漫画家だったんだ～ふ～ん…｣
何気なく、中井が描く漫画を見てみる。
なるほど…顔に似合わずカワイイ絵を描く。
しかし、内容は、カワイイ絵とは反比例するかのような、悪魔と、悪魔を追う悪魔ハンターとの対決を描いた物語だった…
ちなみにカコデモンとは低級悪魔のことを言うらしい…
｢ふーん…この絵ならラブコメとかの方が合うのに…｣
なんて偉そうに品評しながら次のページに進む…
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