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「え?誰……?」
まるで知り合いのように話してくる店員さんに私は呆然としていた。
「これで拭いて!今珈琲淹れるから…」
すぐに奥からタオルを持って出てくると、私にタオルを放り投げた。
「あ、ありがとう…」
訳分からないまま、タオルを受け取ると、ずぶ濡れになった、頭や顔を拭く。
「なに、立っているのさ?さ、座って座って!」
店員さんが、カウンター席に座るように言ってくる。
「あ、はい…」
言われるがまま、椅子に腰を下ろすと、目の前にホットコーヒーが置かれた。
「寒かっただろ?これ飲んで暖まりな。」
ニコッと店員さんが笑う。
ドキッ!
ヤダ…この店員さん…
イケメンだ…
少し気分が嬉しくなる私…単純だな私って……
でも初対面なのに、この馴れ馴れしさはなんだろう?
少し不満に思いながら、店員さんを見る。
「ん?どうした?」
「え……いえ…」
店員さんの笑顔に、顔を背けてしまう私…
だって…結構カッコいいんだもん(苦笑)
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