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「ピンポーン!正解。てか、マジで今まで気付かなかったの?」
苦笑いで私を見る中井。
「だ、だって、キレイだったから…」
「いつも汚いみたいに言うなよ……」
呆れて、苦笑いしか出ないみたいだ…
「そ、それより、なんで中井がここにいるのよっ!漫画はっ!?」
私が訊くと、頭を掻きながら笑う中井。
「クビになっちゃったー♪あははは!打ち切りだって。で、ここ『ルカ』には、前までバイトしてたこともあって、また使ってもらうことになったんだよ。そしたらマスターが早速今日来てくれ…と言うから…」
なにが楽しいのか分からないけど笑って言う中井…
「く…び…?打ち切りって、それでいいの!?」
私が大声で訊くと、中井は小さく頷いた。
「なんで!?そうだ、私ね、中井の漫画読んでみたよ?面白かったし、続きが楽しみだった!なにより絵が好きだった…なのに…」
私が興奮しながら話すのを、黙って訊いている中井…
「諦めるの…漫画…」
私は、少し落ち着くと、また椅子に座る…
「読んでくれたんだ…ありがとう…でもいいんだよ…本当のこと言うとつまらなかっただろ?」
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