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宅配便のお兄さんは、困った表情で足下にある3つのダンボール箱を見ている。
「あの…俺預かりましょうか?」
俺が言うと、宅配便のお兄さんは、助かった…と言うような顔をして、頭を下げてきた。
「じゃあここに預かりのサインをください…そう…」
俺はサラサラと、宅配便のお兄さんが出してきた書類にサインをすると、荷物を預かったのだった。
「ありがとうございました!よろしくお願いします!」
帽子を脱いで頭を下げると、アパートの階段を降りていく宅配便のお兄さん。
置いて行ったダンボール箱にビコタンがスリスリと体を寄せていた…
「こら!これは大事な預かり物だから、触れちゃダメだ!シッシッ!」
俺が叱ると、ふてくされた表情を浮かべ部屋に戻るビコタンだった。
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