第三話 心と体は正反対?

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ルビーがまだよく寝ているからそっとベッドから抜け出して、鞄からヒョイヒョイと包帯ガーゼ消毒液を取り出す。 見てわかんだろ、消毒すんの。 あ~、記載してなかったっけ、ハブネークにやられたんだよ。 いやさ、ルビーがボ~ッとしてるから俺がつい庇ったんだけど、そん時にちょっとな。 ちょっと毒あったらしくて、オマケに昨夜のハードワークだろ? ルビー寝たあと消毒したけど、まだ痛ぇんだよ、ジクジクとな。 んでまぁ消毒すんの、左肩。 ついでに擦りむいた右腕と、右脇腹。 「~~~~~っ!!」 消毒液を一番重要な左肩に垂らした途端、表現も出来ないような痛みが俺を襲った。 もちろん誰もいなきゃ声出すけど、今はルビーがいるから(しかもまだ寝てるし)悲鳴を飲み込む。 …なんで俺、朝からこんな疲れなきゃいけねぇんだよ(呆) とにかく急がねぇとルビー起きる。 昨日のルビーの態度からして俺のこと男だって思ってるだろうし、朝目覚めて最初が俺の上半身包帯巻き巻き姿(若干育ってはいるからな~)なのは教育上よろしくないだろ、うん。 あ、俺は別にサラシ程度な状態なら見られたって何とも思わねぇけど。 だって相手11歳だし、俺は今年15歳になったし。
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