43人が本棚に入れています
本棚に追加
………はぁ。
いやさ、確かにバカなこと言い出したの俺だしさ、俺の責任だよ。
だからってよぉ…。
「「………。」」
この無言はやっぱり辛ぇ!!
ルビーは頑張った!!
俺も頑張った!!
だけどな、人間様には限界っつー厄介なもんがあんだよ!!
一生懸命昨日と同じようにしたし、ルビーの視線も気づかないフリした!!
でも限界きちまったからさぁ大変、さっきからお互い無言だ。
…駄目だ、少し時間置くか。
「おいルビー、ちょっとその辺で遊んでこいよ。その間に俺食材とか買って来るから。」
「何だいその『ちょっとお母さんお買い物してくるから、ここでいい子に遊んでてね』風な言い方。」
と、予想通りの反応に内心安心しながらも、表情はそれとはまったく違う反応をしてしまった。
「あっれー?ルビーを守ってあげてるし、面倒見てるの俺だしー?俺って保護者っぽいと思ったんだけどなぁ?」
と、にやりと笑って言ってしまった。
時々素直に心と体の反応が結び付かないのが嫌になる。
まあそれが助かる時もあるから、直す気もねぇけど。
「それは仕方なくだ!!」
「ならやめるか?短い付き合いだったなー?」
「………待ってる。」
不満いっぱいの膨れっ面でそっぽ向いて、小さく返答が帰ってきた。
待ってる、か。
なんか、なんだろ、くすぐってぇな。
つい頬が緩みそうになるのを必死に抑えて、俺は近くのショップへと向かったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!