第一話 不思議な少年Aと…B?

2/4
前へ
/40ページ
次へ
木々の隙間から木漏れ日が差し込んで、薄暗い森の中を照らす。 旅を始めた頃はよく立ち止まっては見上げていたが、今は少し急いでその道を歩いた。 別に急ぐ旅でもない、だが俺の足は止まらず進む。 俺の傍を付かず離れずブラッキーのナイトメアが、周囲に警戒しながらやはり早足でついてくる。 理由は2つだ。 1つ、急がないと日が暮れる前にミシロタウンには着けないこと。 正直それは肝心とは言わない、ついでな理由だ。 別に夜になろうが翌日になろうが構わない。 最初に述べた通り、俺の旅は急がない。 野宿して翌日宿屋でも見つければいい話だ。 ならなぜ急ぐのか? それは2つ目の理由だ。 こっちが本音本元肝心極まりない理由である。 ここはホウエン地方、この前までいたジョウト地方とは違って野生王国と呼んでもいい位、野生のポケモンが好戦的なんだ、不思議な位。 そしてそれがあまりにも頻繁過ぎて嫌になっている、というわけだ。 例えるなら…そう、みんなの宿敵ゴ○ブ○並にわらわらぞろぞろ、しつこく、且つしょっちゅう。 そんな現状に、流石に好戦的な俺の相棒達も嫌になってるわけで、もちろん俺も例外なく同じなわけで…。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加