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「ところでルビー、俺思ったんだけどさ。」
ホッとした顔をしたルビーを見て、俺はある物をルビーに見せた。
「さっきは戦うのイヤだって言ってたけど、お前けっこうヤれるんだろう?」
「!!」
それは今ルビーが赤面している間にちょっと拝借した、ルビーのボールだ。
「いくら他の連中を騙せても、俺の目は誤魔化せないぜ。確かにお前のポケモン、コンテスト出てるってだけあって綺麗だぜ?でもその体、俺にはヤれる体にしか見えねえよ。まあ、確信持った原因はお前だけどな。」
そう言って俺はボールの中のセレビィを見た。
「か、返せ!!その子はボクの!!」
身構えるルビー一行に、俺は苦笑いした。
確かにこんな言い方やり方じゃあ悪役だよなぁ。
「そう警戒すんなって。お前もなんか言ってくれよ。」
そう言ってセレビィを放つ。
ボールから出たセレビィは呆れたように、そして少し困ったように俺を見た。
「安心しろよルビー。俺はコイツを知ってるし、コイツも俺を知ってる。…いや、『今の俺を知ってる』、だな。」
「…?」
ルビーはわけがわからないと言う顔をした。
まあ当然の反応だよな。
だけどしかし驚いたぜ。
こいつは時の悪戯…いや、それともお前の気まぐれか?セレビィさんよ。
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