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「ブッ!!」
女性は圭の証を見てピンクに赤の水玉模様のカップに入っていた珈琲を軽く吹き出した
「す、すみません!上の方だったなんて…」
女性はカップを置き座りながら、頭を下げる。
「そうなの?えっと君の名前は?」
圭は緊張が解けたのかニッと笑いながら問いかける
「あっ、私は科研部でロートンのシェリ・アマキナです。能力はメモラーです」
・・・・・・・・・・・・・・
シェリ・アマキナ〈ロートン〉
22歳 科研部所属
能力はメモラー(記憶力が凄まじい。見た物は忘れない。)
・・・・・・・・・・・・・・
シェリは証を取り出して開き赤の紋章を見せ一礼する
「シェリね。俺は圭でいいよ!階級は気にしなくていい」
「では圭さんと呼びますね」
シェリの呼び方に頭を掻く圭
「まぁ…いっか。シェリは科刑部だけど、ここにいていいの?今日から新年度なのに…」
「あっ、大丈夫です。移動した資料や物があったら、あとで上司に聞きますし。PPPにいるのは、いつもですから。」
「いつも……それならいいかか。ここの人は?」
「えっと…寝ている子と部長と副部長の3人です。部長と副部長は出掛けています。」
「ふぅん…寝ている子って誰?」
「私の親友です!」
「親友?」
うん!と頷くシェリ
圭が首傾げながら…
親友もシェリと同じ階級なのか?と考えていた時
カチャッと扉が開く音がした
音がした方へ視線を向ける圭とシェリの2人
「…シェリ……熱い珈琲」
二つある内の一つの白い扉
そこから出てきたのは…
シェリよりも高身長で少し濡れてる金色のセミロングの髪に紫眼で白肌
白いブラウスに黒のズボンを着ている
制服のブレザーを右手に持ち、欠伸しながらシェリにハスキーな声で珈琲を頼む女性
「ルイト!髪乾かさなきゃダメじゃない!」
シェリは立ち上がり、ルイトと呼ばれた女性の元に駆け寄る。
「ドライヤー死んでる」
「壊したんでしょ?もう髪は女の命なんだよ?」
「はいはい、珈琲よろ」
シェリの頭を撫でたルイトは団欒スペースへ行き
圭が座る黒革のソファーの向かい側にある赤いソファーに座る
「……」
圭は座ったルイトを見るも…
整った顔から、第二ボタンまで開いてる胸の谷間に視線が行く
「楽しい?」
ルイトは制服から煙草を出して黒いジッポライターで火を点けた
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