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「へ?」
ルイトの声がして圭はルイトを見る
「胸を見過ぎだから前の部署は女いなかったの?」
ふぅ…と紫煙を吐くルイトの発言に頬を紅くさせる圭
「なっ!?だ、だれが…」
圭の反応にクスリと笑ったルイト
「まぁ別に良いけど…見られても減りはしないし」
圭はルイトにからかわれ少しイラつくも咳払いをする
「ルイト虐めないの」
ルイトの珈琲を淹れに行ったシェリが帰って来てルイトの隣に座り紫色のカップをルイトに渡す
「サンキュ…虐めてないよ」
シェリからカップを受け取り一口飲むルイト
「そういえば、なんで異動してきたのが分かったの?」
シェリの質問に同じ事を思った圭がルイトを見る
「あんな馬鹿デカイ声で起きないとでも?」
「や、やっぱ…起きちゃたんだ」
苦笑いするシェリ
「…知らなかったんだよ」
圭は頭を掻きながら弁解する
「ふぅん…何処にでも、仮眠室あるのは知ってるでしょ?」
「こんな、朝から寝てるか?」
「夜勤明け」
ルイトの答えに一瞬言葉が詰まる圭
「お前の階級は?」
圭の問いに、ルイトは持っていたカップを置き横に置いたブレザーの左胸内側ポケットから証を出し開いて見せる。
「篠芹ルイト PPP部でロザリラン」
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篠芹 ルイト(しのせり るいと)〈ロザリラン〉
23歳。PPP部所属。
もう一人の主人公。
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「同じ!?」
驚きのあまり立ち上がる圭
ルイトは足を組み煙草を灰皿に押しつけ消す
「やっぱ…一緒なんだ」
ルイトは冷静に立っている圭を見上げる
「ルイトは私より優秀だから早くロザリランになったよね」
シェリが頬笑みながら話す
圭は座るが驚きを隠せない
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