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額の汗を袖でぬぐってやる。
と同時に、ゆうすけが起きたと思ったら…
――いつの間にかゆうすけの腕の中にいた。
「ひっかかったー」
ハハッと笑いながら、ゆうすけは私を強く抱きしめる。
「も…もぉゆうすけっ!」
こいつ…!
寝たふりかっ!
腕から逃れようとしたが、私の頭をなでるゆうすけの手がやさしくて――…
――ドキン、ドキン…
心臓の音が、聞こえる。
それが心地よくて、私は目を閉じた。
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