体調悪化につき

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楓との久々の対面を終え、元いた部屋に戻ると、これからの事について先生が話しはじめた。 ・この病気は過去に症例が少なく、一般には公表されていないこと。 ・当人の精神的負担を和らげる為に戸籍を変更したり、引越しをする事も考えること。 ・今日をもって楓は退院出来るのだが、週に1回は通院をして欲しいこと。 ・これからどうするかは、楓が目を覚ましてから3人で十分話し合うこと。 ・楓の心のケアに1番重点を置くこと。 そして、先生から楓の病気についての資料と役所への相談方法を教えて貰い、自宅へと帰る。 今だに眠ったままの楓は伸二によっておんぶされ、後部座席に乗せられる。 「まさか、行きと帰りでこんなに重さが変わるなんて思わなかったな。」 シートベルトを締めながら苦笑いで伸二が呟く。 「そうね。」 車は病院の駐車場を抜けて自宅を目指し走り出す。
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