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とりあえず、鏡に向かって変顔や変なポーズをとってみる。
どうやら、鏡に映っているコイツは俺のようだ。
次に頬を思いっきり抓(ツネ)ってみることにする。
「……痛い。」
「ええええええぇぇぇぇぇぇ!?」
しばらくそのまま棒立ちしていると母さんがやって来た。
「トーストが焼けたから朝ごはんにしましょうか。」
トーストを片手にハムエッグとサラダをつまんで牛乳を飲む。
なんて素晴らしい朝なんだ……。
「この身体以外はなっ!!」
「きゅ、急に大声上げてどうしたのよ?」
大声くらい上げたくなるだろ。
朝起きたら女の身体になっちゃってんだよ?
なんだよこれー!?
そんな心ここに在らず状態の俺に、母さんは徐々に徐々に今、俺がどうしてこうなっているのかということを説明してくれた。
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