とにかく驚く事ばかり

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3人で夕飯を食べ終えた後、親父は嬉しそうに自分の買って来たケーキを冷蔵庫から取って来る。 「楓が目を覚ました記念に買って来たんだ。」 目覚めた記念って何だよ。とは思ったけれど、親父があまりにも嬉しそうなので突っ込めなかった。 しかし、よりによってケーキなんかを買って来るとは……、親父だって俺が甘いもの嫌いだってこと知っているはずなのに。 俺の隣では母さんが、満面の笑みで箱から自分の皿にモンブランを移している。 そんなに嬉しいかね? その小麦粉と砂糖の塊が。 「お前はどれにするんだ?」 ケーキの箱を渡され、甘いもの苦手なんだよ。と断ろうとしたが、なぜか少しだけ美味しそうだな!と思ってしまった。 そして、無意識のうちにショートケーキを取り出して自分の皿に乗せていた。
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