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「ニヤニヤしながら歩いているけど、なにか良いことでも?」
振り返ると、咲沢 涼夜(サキザワ リョウヤ)が綺麗な髪をかきあげながら、悠々自適に歩いてきた。
(登)
「朝の日の出より眩しい奴だな…。その恵まれた容姿を授かった事を親に感謝した方が良い」
(涼夜)
「容姿に関しては、登のほうが良いんじゃないかな?」
(登)
「人を持ち上げるのらしくないな…冗談でも嬉しいよ。ありがと」
(涼夜)
「登…少しデレたね?そういうとこ、もっと沢山出せば良いのに…」
容姿も良く、世渡り上手そうな涼夜と自分が友達なのかは…
ん?....
曲がり角付近から、女の子が小走りでこちらに向かってきた。
…待ち伏せしていたようだ…。
(西門高校の女子)
「…おはよう!咲沢くん!あ!…荒城くんまで!」
『まで』の意味は良い意味であって欲しい…。
(涼夜)
「おはよう 名も無き女の子 永遠に話しかけないでね」
と涼夜は冷ややか笑みで挨拶をした。
女の子は固り、立ったまま失神してしまった…。って…泡吹いてるな…大丈夫か?
涼夜は、悪気はないのだが発言に少し棘があり、女子の間で「雹」ように鋭い発言と「氷柱」のように綺麗であるが近寄りがたいというが事から通称「アイス王子」
氷のように固まっている女の子を見つめた。
この子が遅刻して、校門前で正座させられていたら、自分が原因ではないにしろ…心が痛むな…。
涼夜は日常茶飯事で気にしていないようだが…
俺と涼夜は、その子を後にして学校に向かう。
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