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6月27日
16時
本館3階
第2委員会会議室
ついに全体会議が始まった。
委員会会議室と言っても、椅子に座れるのは誰もおらず、椅子と机を全部取り払って、皆座るときは地べたに座ることになる。
各クラスの文化祭実行委員が全員集まったところで、委員長以下本部の幹部クラスの自己紹介が行われた。
星島が司会だ。
「じゃ、委員長の方から今年の動員目標を」
皆が静まった、向井が口を開く。
「えー、今年の目標は3500、3500です、以上」
場がざわめいた、「多すぎる」、そんな声が上がっている。
「星島、続けろ」
向井が指示を出した。
「はい、えー、じゃあ各々のセクションを発表します」
会場が静かになった。
「一の一池田は広報、吉田は企画、次、一の二、二宮は企画、轟は警備、━━」
こうして、次々と委員が分けられていった。
話は、各チーフの紹介に進む。
「チーフ紹介に移ります。右から、広報チーフの渋谷、企画チーフの吉澤、後夜祭チーフの仁科、警備チーフ、松田、以上です」
星島が次に進めようとしたのを、向井がとめた。
「星島、少しいいか?」
「あ、どうぞ」
注目が向井に集まる。
向井が口を開く。
「今、星島が紹介した各チーフは、いわば全員のまとめ役だ。
わかると思うが、意見は受け付けるが、不平不満は一切黙殺する。
ましてや、動員目標を聞いて、初っぱなから無理なんてほざいてる奴はうちには要らん。やる気のある奴だけ居ればいい。
以上、星島、悪い、続けてくれ」
「はい、では、今日はこれで解散します。何か指示があるかた?」
吉澤が手を上げた。
「企画はあした午後、ゼミ室2に集合、以上」
「じゃあ、今日はこれで解散します、お疲れ様でした」
星島が締め括り、会議は終了した。
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