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-ジュウー
『あっ…』
私は考え事をしていて煮物の火を弱めるのを忘れていた
『あぁ~、汁がこぼれた』
-なんで思い出してんだろ…
私はこぼれた汁を拭きながらまた思い出していた
ある日突然愛してるの数が増えた…
それは、くぅが雨音を好きになりはじめたころ…
きっと私を好きでいてくれようとして無意識にでている言葉…
日が経つにつれて多くなる言葉
そしてある日の帰り道…
「なぁうみ、俺…」
『ん~?どうしたの?』
「あのさ…」
『あ、私さ今日買い物行かなきゃいかないんだ、ごめん』
「あ、うんそっかじゃぁ、また後で言うよ」
『ごめんね、じゃぁね』
「おう、ってか、手伝うよ?」
『大丈夫だよ、そんなに大荷物じゃないから!!』
「そうか?じゃぁ、気を付けて帰れよ!!」
いつもそうして、くぅの言葉をさえぎっていた
でも、その度にくぅは哀しそうな顔をする
-ごめん、私はくぅを手放したくないから…
そうこれは私の意地だった…
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