それだけで

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それは冒頭に戻る 「氷帝行ってき」 ニコニコしながら言う白石部長…なんか白々しいな。蔵部長に言われたことを頭の中でリピートアフターミーする 「(氷帝行ってき)…?」 意味がわからず表情を歪めたまま蔵部長を見る 相変わらず笑顔の蔵部長 殺意がめばえた 「…あの、あんま意味が理解できひんのですけど」 「だから。氷帝にな視察に行ってきて欲しいんや」 「視察ぅ?」 急に真面目な顔してアホな事言うなうちの部長は 頭ん中どーなってんねん 「せや。氷帝とはなぁまだ一回も試合したこと無いんや。やから情報が少ないねん。というわけで行ってもらうで」 「知りませんやん。私、東京とか嫌や てかまずお母さんがそんなん許さへん…」 「そこは了承済みや!ホレ」 手渡されたのは 『頑張ってね☆部長さんがいいはるから大丈夫やろ!』 と書かれた一枚の紙 お母さん。蔵部長のルックスに負けたな。蔵部長>娘になってるよ
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