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「私達一族は人間と違い、とても力が強く、体力も人間より多いのです。
それを狙って悪い人間達が、私達を奴隷にしようと、沢山の仲間をさらっていったのです…。
最初は私達も『人に仕える』ということで喜んでいました。
しかし、次第に仕事は酷くなっていき、何百人という死者が出ました……。
私はそれに耐えきれなくなって、逃げ出してきたのです…。
ですが、私の仲間も、あと2、3人しか残っていなかったので…。
今頃はもう死んでいるでしょう………」
エリンはじっと座って話を聞いていた
「そうなの…。一体誰がそんな事を……」
「ですが、今は貴方様が私の主です」
「何故?」
「本来ならばとっくに失われていたこの命…。
それを主は救ってくださった。
主は私の命の恩人です。
私の一族は命を救ってもらうと、その方に仕えるという掟があるのです」
「……でも、私が主なんていけないわ。第一、あなたが辛いでしょう」
「いいえ!!私達は良い人に仕えて初めて幸せと言えるのです。
主は私に幸せを導いてくださった…。あの地獄から私を救ってくださったのです!!!!」
「そう……。なら、好きにするといいわ。ところであなたの名前は?」
エリンが尋ねると呆然とした顔で少年は答えた
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