4章 新たな生活

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「おはようございます。カリサさん。 朝餉をお願いできますか?」 「あら、おはよう。その子は?」 「この子はラウと言います。傷だらけの所を助けたんです」 「よろしくお願いいたします」 ラウが深々と頭を下げる 「あら。なんて礼儀の良い子かしら!こちらこそよろしくね。 あ、そうそう。朝餉ね……はいどうぞ」 エリンは2人分のファコを貰い、ラウに手渡した 「?」 「あなた、ファコを食べた事がないの?」 エリンが尋ねると 「はい… 見るのも初めてです」 「そう。 ファコはね、こうやって牛乳に浸して食べると美味しいのよ」 エリンの真似をして、ラウもファコを食べる 「どう?美味しい?」 「はい!すっごく美味しいです!」 目を輝かせて言うラウを見て、エリンは思わず微笑んだ 「それは良かったわ。 さぁ、これを食べたらカザルムを案内しましょう」
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