3章 夢の中で

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「ここは…?」 不思議に。しかし気を集中させながらあたりを見渡した すると、1人の女が眠っているのが目に入る 「見張りか…」 そう思いながら、逃げ出そうとベッドから抜け出そうと動いた時 ふと、自分の体に包帯が巻いてあるのが目に入った 「??」 彼処に居るならこんな手厚い事は絶対にされない 少年が驚いていると 「……んん…」 エリンが目を覚ました 「あっ!!ダメでしょう!そんな傷 で動いちゃ! 大人しくしてなさい!」 「誰だ!?此処は処だ!? 俺に何をした!」 いきなり騒ぎ出した少年に驚きながらエリンはゆっくりと口を開いく 「ここは、カザルムよ。私はエリン。ここの教導師をしているわ」 あっけにとられたように、口を開けている少年を見ながらエリンは続ける 「あなたは泥だらけで、川のほとりに流れ着いていたの。 そこを私が見つけて、ここに連れてきたのよ。何故あんな所に?」 エリンは訪ねた しかし少年は 「嘘だ!!ここはラファエルだろう?俺を騙そうとしているのか! そうはいくか!二度とあんな所に戻るもんか! いっそのこと、ここで死んでやる!!」 わめきちらす少年をエリンは必死に押さえ、大声で言った 「ここはカザルムよ!ラファエルなんかじゃないわ!ここは真王領の中よ!」 すると少年の動きが止まった 「ヨ…ジェ…領?」 少年の顔に疑問の色が浮かぶ
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