2章

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  「女王様は本当に我侭だ」 綺麗な青空の下 オレの周りは真っ赤に染まっていた 自身の服も真っ赤で 辺り一面も赤い海みたいな光景 「まぁ、アリスがいなくなるのはオレも寂しいから嫌なんだけど」 周りの赤は気にせずに 誰も聞いていない独り言を呟く そうでもしないとやってけない いつでも我侭に振り回されるのは部下の役目だ 「あーあ、オレも白兎みたいにアリスの護衛がよかったなぁ」 何でオレが外で白兎が中を護るのだろうか 正直一番危険なのは白兎じゃないか 「ま、女王様には何か考えがあるのか」 頭の悪いオレには到底理解出来ないような 難解なパズルみたいなのがあるのかもしれない いや、わからないけれども  
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