2章

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  「ん?」 とりあえず猫探さないと、猫 と歩いていると最近顔見知りになった双子を見つけた 同じ顔の、女の子が二人 「やっ、双子ちゃん」 軽く笑顔で話しかければ 片や綺麗な笑顔で 片や歪んだ笑顔で 同じ言葉を口ずさむ 「「あら、赤い騎士様じゃないですか」」 「元気だったか?」 「「えぇ、私達は見たままですよ、何時でも何処でもどんな時でも」」 同じ声で同じ顔で同じ言葉を繰り出す 只違うのは一つ、笑顔の種類だけ 「そっかー、それはよかった」 「「騎士様は今日はどちらへ?」」 「あ、そうだそうだ。公爵夫人の猫を見なかったかな?」 訪ねてみると途端に笑顔が逆転する 綺麗な笑顔が歪んでいって 歪んだ笑顔は綺麗に微笑んだ  
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