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「ん、ぅ……っ」
抵抗しようとするも
先程自分でも言っていたように今日はお疲れらしく
その力さえ、微弱な物で
「イイコトしようか、アリス」
「はっ……断るっ」
「別に抵抗してもいいよ?」
抵抗されるのは結構好きだから
嫌悪で歪む顔が何よりもこの子には似合うから
「悪趣味、め…っ」
「何とでも」
先に進もうと服に手をかけた辺りで
窓に勢い良く叩きつけられる音
此処は塔の最上階な訳で
普通の者が叩ける高さにはないのだが
「………お呼び出しかぁ」
「はっ、残念だったな」
勝ち誇った顔のアリスに少しむっとする
そのむっとした感情のまま首元に傷跡を一つ
「……っ」
「これが消える前にまた来るよ」
「もう来なくていいさ……第一時間にルーズな白兎だろ?」
「好きな子の為にならステータスさえも変えてみせるさ」
じゃあ、と笑顔で手を振れば
もう来るなと罵倒が飛んでくる
あぁ、だからアリスは手放せない
例え、女王様の玩具だとしても
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