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所変わって、謁見室
今日もお偉いさん方が早々に揃っていて
中央には勿論、真っ赤なドレスのハートの女王様
「白兎、その首の時計事お前の首を刎ねてしまおうか」
出会って最初の言葉がそれである
その言葉には軽く肩を竦めただけの反応を返しておいた
「で、早急に僕が呼ばれた理由はなんですか?」
折角のお楽しみ時間だったのに、とは言わなかった
ああやってアリスと会っている事はこの方には秘密だから
「あぁ、お前に一つ重大な任務を授ける」
「それはそれは光栄な事で」
「時間にルーズなお前にはピッタリだ」
はんっ、と鼻で笑う女王様
高飛車なその性格は見た目にも表れている
強気な人って、此処まで来ると嫌われるんだろうな
なんて暢気に考えている
「さて、どんな内容なのでしょうか?」
「猫の捜索と、アリスの護衛」
悔しそうに顔を歪める女王様
まるで僕に頼むのが一生の恥だとでも言いたげに
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