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「全く……最近は帽子屋も落ち着いて来たところだというのに」
「あぁ、そういえば帽子屋最近見ませんね」
アリスに付き纏うその2
僕がこの世で3番目に嫌いな奴
「大人しくそこら辺でお茶でも飲んでおればいいものを」
「アリスは魅力的ですからね」
「あぁ、お前といいエースといいな」
「あら、ばれてらっしゃる」
ちなみにエースとはこの城の騎士だ
僕がこの世で2番目に嫌いな奴
「お前ら二人がアリスの事を好きなのはわかっておる」
「それはそれは」
「だから逆に頼んでおるのだ」
傷つけずに護れと
この城に滞在させたいならば護れと
暗にそういう事だったわけか
「さすがは女王様」
「エースは既に外へ向かわせた」
ガンッ、と音がする
それまで静寂だった空気が一掃静まった
「白兎、お前に命ずる。死ぬ気でアリスを護れ、さすればその首の時計、取ってやろう」
「その命、我が名に懸けて遂行致しましょう」
時計が外れる
自由になる
この忌まわしき女王様から逃げられる
アリスの近くにもいられる
何だ、素敵な任務じゃないか
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