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日本人は戦争というものにあまり危機感を抱いていない。その理由は
一、戦争は起こらないという平和ボケ
二、米軍や自衛隊がどうにかしてくれるという他人任せ
である。しかし、これは根拠のない安心である。
まず一だが、これは根底から覆される。現状、日本はいつ戦争に巻き込まれてもおかしくないのである。これは後程詳しく説明するのでここでは省かせていただく。
次に二だが、先程提示した米軍の主要戦略を見て頂きたい。これを見ればわかるように、米軍は日本を守る為にいる。これには間違いない。だが“自分達の権益を守る為に”日本を守るのである。自分達米国の権益を守るのに不沈空母日本を使うのが最も手っ取り早いからである。逆を言えば自分達の権益を守るのに日本が役に立たないと判断すると直ぐに切って捨てるのである。
また、米国は長年完全なる正義を掲げ戦ってきた。しかし同時に彼等は自ら敵をつくり、敵を悪に仕立て上げ、自らを正義だと世界に宣言して勝ち続けてきた。米国の言う悪は米国の利益の為に作られ、米国の利益の為に消されたのである。大東亜戦争がその最たる例である。即ち日本が米国の利益の為にある時は米国の最たるパートナーであるが、自らの利益に反する時、中国だろうと日本だろうとロシアだろうと関係なく全て同じ“敵”になるのである。
また自衛隊だが、自衛隊にたよるのは酷というものである。自衛隊は日々軍隊だと言われ、憲法に反すると批判されている。軍事費を削減しろと文句を言われ、有事の際には軍隊なのだから戦って日本を守れと催促される。だが文句一つ言わずに日々訓練に明け暮れ、自分達が日陰者であることを何より幸せと感じている。これほど不憫にして国民思いの軍隊がいようか。
だが国民は彼等の苦労を知ってか知らでか自衛隊に我が儘ばかり言う。災害が起きたら直ぐに助けにこい。有事の際には役立たず。これを身勝手と言わずして何と言えるのか。国防というものを少しも理解しないで自分達の事ばかりを優先する輩を守る程日本の戦力には余裕がないのである。有事の際に文句を言いたいなら日頃から理解と支援を惜しまないのが道理ではなかろうか。
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