田島 蓮華

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みーん みーんと蝉が鳴くことになると僕は憂鬱になる。 ただでさえ汗拭きなのに、この時期は尋常ではないくらいの汗の量になってしまう。 「おいっ!デブオタ!また汗でシャツが透けてるぞ!」 「あはははは」 寺島 裕也の発言でクラスの大半は大声で笑う。 残りはクスクス笑う。 『デブオタ』とは僕の名前である 田島 蓮華と呼ぶ者は誰もいない
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