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「全く、最初からそうしてくれれば良かったのに。」
霊夢は目を輝かせて健一(の財布)を見つめている。
「あ、自分の住んでる世界の円という通貨でもいいですか?…と言ってもまぁ、それしか持ち合わせていないんですけど。」
と、財布の中から500円硬貨を2枚取り出しながら訊いた。
霊夢は一度だけ頷き、賽銭箱の方へ視線を向けた。
(ったく、お賽銭に1000円入れるとか馬鹿馬鹿し過ぎだろ…)
健一は硬貨を投げ入れ、表面上だけで拝んだ。
一連の動作を見届けたあと、霊夢は健一の手を取り歩き出す。
「さ、グズグズしてると夜になるわよ。」
2人は博麗神社を後にし、紅魔館へと向かった。
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