崩れる日常

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話は冒頭に戻る。 現在8時30分。 始業式は8時45分から。 始業式まで残り15分、潤の家から学校まで最低でも30分ほど掛かる。 「はぁはぁ…」 汗だくになりながら歩道で自転車をこいでいる潤。 (新学期初日から遅刻なんて洒落になんねぇよ……よし、一か八か…!!) 「ショートカットォォォ!!」 そう言うといきなり歩道から山道へと続く道に方向転換した。 この山道は潤が学校への近道として一年生の時に発見したものである。 潤は急いで登り坂を登った。 あとは下り坂を下ればもう学校まですぐだ。 だが、下り坂を下ろうとした瞬間、謎の激しい頭痛に襲われた。 「うっ…なんなんだ??頭が…」 潤はあまりの激しい頭痛にバランスを崩し、自転車ごと全身を打ちつけるように転倒した。 「うわぁぁぁぁ…!」 全身を激しく打った潤は意識を失った…。
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