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少しすると、カツカツといった上履きとは違う音が廊下から聞こえてきた。
多分先生だろう。先生が来たぞ!と言う声に、他の人は慌てて席に着く。
全員が座り終わるのと同時に教室の扉が開いた。
「む、全員居るようだな」
凛とした声と共に入って来たのは、若い女の人だった。
スーツを着た姿は、若いながらも熟練の教師を思わせる。
そしてなにより…………スタイルが抜群に良い。
スレンダーな体型は、男子は勿論のこと、同姓のボクも見惚れてしまう程。
「私はこのクラスを一年間担当する如月 麻子(キサラギ マコ)だ。よろしく頼む」
麻子先生か……愛称はマコちゃんで決定かな?
余計はことを考えていると、先生から入学式についての説明が始まった。
最初はクラスごとに並んで入場。その後、校長や生徒会からの挨拶や祝辞があり、退場は入場と同じクラスごとに並んで退場。
と、いった流れ。
その後はLHRをして帰るだけ。今日は早く帰ることができそう……
「では、廊下2列に並んでくれ。並び順は好きで構わない。」
先生の指示に従い、ボク達は廊下に並ぶ。
勿論隣は円。
「これから入学式かぁ……少し緊張してきたかも」
「確かに、私も緊張してきちゃった……直ぐに終わってくれないかな?」
「……それは無理でしょ」
ボクは円と他愛の無い話をしながら、入学式の行われる体育館に向かった。
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