act1 ありきたりな日常

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耳障りな目覚まし時計が鳴り響く、朝7時46分。 ボクはもそもそと布団から腕を出すと、未だ鳴り続ける時計を掴み────思いっきり壁に投げつけた。 バキィ!! と、鈍い音が響くと同時に、喧しい時計の音も消えた。 多分、壁にぶつけた衝撃で壊れたんだろう。 今日は休みだし……まだ寝てても大……丈……夫………… 僕が再び夢の世界に旅立とうとしたとき、不意にドアをノックする音がした。 ……母さんだ。 この時間に起きてるのは母さんだけだし、母さんならボクが寝てるか確認するだけだ。 特に気にすることなく、夢の世界に旅立とうとしたとき 「楸(ヒサギ)、早く起きないと今日の入学式に遅刻するわよ?」 と、母さんの声が。 ……あれ、入学式? まって、入学式は確か4月7日。 今日は4月7……日…… 眠気MAXだった頭が覚醒する。 学校まで自転車で30分、準備をしても最低学校に着くまで50分係る。 入学式の開始は8時40分。 現在時刻7時55分。 Q、現在時刻から準備時間を足した数の合計は? 「……ち、遅刻だぁぁぁぁぁ!!!」 ボクは本日最初の悲鳴を上げた。
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