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ボク達は、美鈴に近づくに連れ、ゆっくりとスピードを上げる。
幸い、円も自転車だったため、遅れる心配は無い。
そして、ボク達は美鈴の少し後ろで一気にペダルを漕ぎ始めた。
いくら知らない人のふりをしたところで、美鈴はボク達に直ぐ気づくだろう。
なら、気づいたとしても追いつかないくらいのスピードで離れればいい。
単純だけど、この状況なら一番よい方法だ。
今ボク達は下り坂にさしかっている。
当然、人の足より自転車のほうが速い。
「よし、これなら美鈴でも「追いつかないと思ったかい……?」」
……あれ?
美鈴の声が後ろから聞こえる……
恐る恐る振り返ると、そこには栗色ショートボブの少女が平然と僕達の速度に追いついて来ている。
「み、美鈴ぅ!?」
驚嘆する僕達を後目に、美鈴はさらに加速する。
「ふはははは!!私のお〇ぱいに賭ける情熱は、不可能を可能にするのさ!!」
……そうだった……美鈴は天然の百合(主に胸)大好きっ子。
僕達の胸の為なら人体の常識を覆す女だってことをっ……!!
即座に円とアイコンタクトを取る僕。
「全力で行くよ、円!」
「わかったわ!」
円にそう言うと、ボク達はペダルをさらに勢い良く漕ぐ。
「私に不可能は無い!!早くおっ〇いを揉ませるんだぁぁぁ!!」
かくして、僕達は朝っぱらから修羅場を体験することになった。
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