act1 ありきたりな日常

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ボク達は、美鈴に近づくに連れ、ゆっくりとスピードを上げる。 幸い、円も自転車だったため、遅れる心配は無い。 そして、ボク達は美鈴の少し後ろで一気にペダルを漕ぎ始めた。 いくら知らない人のふりをしたところで、美鈴はボク達に直ぐ気づくだろう。 なら、気づいたとしても追いつかないくらいのスピードで離れればいい。 単純だけど、この状況なら一番よい方法だ。 今ボク達は下り坂にさしかっている。 当然、人の足より自転車のほうが速い。 「よし、これなら美鈴でも「追いつかないと思ったかい……?」」 ……あれ? 美鈴の声が後ろから聞こえる…… 恐る恐る振り返ると、そこには栗色ショートボブの少女が平然と僕達の速度に追いついて来ている。 「み、美鈴ぅ!?」 驚嘆する僕達を後目に、美鈴はさらに加速する。 「ふはははは!!私のお〇ぱいに賭ける情熱は、不可能を可能にするのさ!!」 ……そうだった……美鈴は天然の百合(主に胸)大好きっ子。 僕達の胸の為なら人体の常識を覆す女だってことをっ……!! 即座に円とアイコンタクトを取る僕。 「全力で行くよ、円!」 「わかったわ!」 円にそう言うと、ボク達はペダルをさらに勢い良く漕ぐ。 「私に不可能は無い!!早くおっ〇いを揉ませるんだぁぁぁ!!」 かくして、僕達は朝っぱらから修羅場を体験することになった。
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